オンライン蔵見学-仕込み編
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タンクヤード
仕込みが行われるところです。
右奥には入口に神棚が飾ってある、酒母室という部屋があります。
酒母は酵母菌を増やすための小規模な仕込のことです。
いきなり大きなタンクで仕込みをすると雑菌などに酵母が負けてしまうため、
一旦酵母を増やすために酒母をたてます。
酒母は約2週間かけて作られ、先ほどの麹と共に仕込み作業に使われます。
床に見える蓋の下がタンクになっています。
仕込みタンクには24000リットルが入り、普通酒で約15000本の酒ができます。
静かな時には酒が醗酵している音が聞こてきます。
仕込みの時期は華やかな新酒の香りがしてきます。
その香りは、わかりやすい香りに例えると桃、ぶどう、リンゴ、バナナのような果物の香りをしており、
醪の状況により日に日に変化します。
タンクの中には櫂入れをするための回転式の櫂棒があり、人の代わりに櫂入れを行います。
槽場
酒を搾る場所です。
六歌仙ではヤブタ式(圧搾機)で行っています。
隅々まで洗浄することが出来るように、ヤブタの下は人一人が立てるような高さになっています。
搾りの副産物として、酒粕はここでとられます。
新酒の時期には板状の白い板粕、夏にはそれを熟成させ夏粕(練粕)として出荷しております。
右下にある垂れ壺に搾られた酒が貯められ、
そこから貯蔵用のタンクへ酒が運ばれます。
基本的には搾ったそのままの酒を出荷するわけではなく、
濾過や割り水などの作業が蔵内にて行われます。
貯蔵庫
酒は搾って終了ではなく、この後にも蔵ろ過、火入れ、おり下げ、ろ過などの工程があります。
新酒はすぐに出荷されていきますが
ほとんどの酒はここでゆっくりと熟成されてから出荷されます。
熟成させることで新酒の荒々しさがとれ、まとまりのある味わいとなります。