宿直であったホントの話~夜の蔵を歩く女性の影~

こんばんは。六歌仙 蔵人の矢萩です。

いつも当蔵のホームページを閲覧くださりありがとうございます。

今回は余談ではあるのですが、数年前に蔵であったお話しを紹介したいと思います。実際に私が体験したわけではないのですが、不思議話ということでお話しさせていただきます。

時は数年前の秋。

宿直当番の”私”は夜の作業を終え、いつもの様に3階の休憩室で窓際のストーブの前に座り、本を読んでいました。

1時間ごとに麹チェックを行い、11時を過ぎた頃ふと休憩室の入り口の方に気配を感じ横目で見てみると女子宿直室の方から白っぽい影がすっと窓ガラスに映り込みます。


2、3秒停止したのち廊下の方に消えていきました。はじめは車のライトが写ったのかと思いましたが、3階の建物で道路に面しているわけでもなく月も出ていませんでした・・・。


怖くなったのでとりあえずテレビをつけようと思い、リモコンで電源を入れるとテレビに一瞬だけ顔面蒼白な女性の顔が。・・・心臓が止まりそうになりました。

この日は10月31日のハロウィン。渋谷のコスプレを取材している場面でした。

ハロウィンと思うと先ほどまであった恐怖感は薄れましたが、宿直勤務の”私”以外は蔵に人がいるはずがありません。

念のため廊下をチェックしに行ってみましたが何もありませんでした。この後は電気をつけたまま寝ました。

次の日の朝礼で「白い影が出た」と話したところ、数日前に泊まった蔵人もストーブの前にすわっていたら廊下の方から女子宿直室に白い影が通って行ったと話がありました。

結果的に何もわかっていませんが、”私”も他の蔵人も白い影からは嫌な気配はしなかったことは共通ですこしほっとしました。

それ以降は現れることなく、当蔵の不思議の1つとして蔵人の記憶から薄れつつあります。

女子宿直室の写真

休憩室から廊下へ。
白い影は右から左のほうへ通過していきました。

・・・

実は最近、夜の蔵見学という企画を蔵人内でおこないました。宿直で経験しているとはいえ、日中とは別の顔になる貯蔵庫やタンクたち。

こちらはWEBギャラリーのような形で公開できればと思っておりますので、続報をお待ちください!